東大至上主義を批判する一方で、東大合格者減少を揶揄する世の中の矛盾

日本の受験社会に対するアンチテーゼ

 

世界大学ランキングで東大の順位がまた落ちたということが話題になっている。大学としてはこれを健康診断だと思って、どこか悪いところがないかこの機会に自己点検をすべきだとは思うが、一般の人たちにはさほど関係のないことだ。それでもみんなが話題にする。「たかが東大、されど我らが東大」というわけだ。

 

旧態依然とした「東大至上主義」に対する批判がある一方で、東大合格者が減った学校を揶揄する風潮もある。矛盾だ。東大を巡るダブルバインドメッセージだ。これぞ日本の教育を規定する「東大の呪縛」である。

 

そのジレンマの中で、恐ろしいほどのマイペースさで独特の教育哲学を守り続ける学校がある。私立・武蔵高等学校中学校(以下、武蔵)だ。

 

今でこそいろいろなところで「自ら調べ自ら考える=自調自考」という言葉が理想の学習者の姿として使用されるが、これは武蔵が創立当初の大正時代から掲げる理想であり、武蔵が本家本元である。

 

武蔵という学校はちょっと変わっている。超進学校でありながら、日本の受験社会、学歴社会、塾歴社会に対するアンチテーゼのような教育を実践している。拙著『名門校「武蔵」で教える 東大合格より大事なこと』(集英社新書)を最初の10ページだけでもご覧いただければ、いまどき「こんな学校があるのか!?」とびっくりするはずだ。こちらから試し読みができる。 続き・・・


 

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