「未来の先生展2017」2030年に求められる 教育の本質から考えたい

香里ヌヴェール学院学院長/「21世紀型教育機構」理事 石川一郎氏に聞く


――ディスカッションのテーマは。

「2030年に求められる教育」だ。20世紀の教育は、子供に指示したことをやらせるのが命題だった。だがこれからは、自分が何者かを考える環境を用意することが教育には求められる。手法ばかり騒がれているが、実はゴールが大きく違う。ゴールは、自分がどうやったら世の中に貢献できるかというミッションを見つけることだ。これからの教員は、学びの場をプロデュースするのが役割となる。

だが、すでにそれを自覚していても、何をやればいいか分からない教員は多い。「世の中が変わっていく。AIの進化で仕事がなくなる」と不安をあおるのではなく、「AIが進化することは、一人一人の人間が、その人らしい生き方が問われる」と未来を肯定的に考えて、教育に求められる根源的なことを見つめ直せばよいと思う。正解はないが、視点はそこに持って欲しい。

そのためには、大学受験をゴールにするのではなく、未来の社会を想像し、必要とされる資質(コンピテンシー)は何かを教員も考えたらどうだろうか。教職以外の仕事をしていない教員は、大学受験を教育のゴールと考えがちで、社会が教育に求めていることは何かという命題に向き合う必要がある。

管理職も同じだ。戦前・戦後の教育が再生産されて、より密度が高くなっている現状を、根底からひっくり返さなければいけない。だが管理職や長くやってきた教員ほど、それは簡単ではない。 続き・・・


 

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