【報告】2016年【東京】『NEW TREASURE』研究会

先生の講演資料(スライドや補足資料など主要なもの)は教育用 SNS Edmodo※のグループ「NEW TREASURE Laboratory」内のフォルダ「161008/1010NT研究会」で閲覧できます。

https://www.edmodo.com

 


【第三部】『ICTを活用した英語授業』
立命館宇治中学校・高等学校 熊谷 向祐先生
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告知文:
【第三部】
ICTを活用した英語授業
立命館宇治中学校・高等学校  熊谷向祐先生

本年度からNEW TREASUREデジタル教科書と
教育用SNS『Edmodo』を導入しました。
授業では、デジタル教科書とパワーポイントを併用し、
また家庭学習をサポートするために『Edmodo』を用いています。
ICTを活用することで、生徒の4技能を効果的に伸ばすことを
目指しています。具体的な実践事例をご紹介しながら、
どのようにICTを活用しているのかをご紹介したいと思います。
状況:
・1学年5クラス
・数値目標:3年生で英検準2級取得
・習熟度別授業,少人数授業
・2015年度よりNEW TREASUREを使用
・週6コマ
  4:GrammarとReadをカバー (日本人教員)
  2:CommunicationとCritical Thinkingを
    カバー(ネイティブ教員とのTT)
・今年の6月からEdmodoを使用開始

■実際の授業
・関連写真からの導入
→新出単語(ここでデジタル教科書を使用)
└フラッシュカード機能を使用して単語の確認をしている。
 音声もデジタル教科書で聞かせている
・パワポを使用しながら,適宜デジタル教科書を取り入れている。
 配布プリントも使用。
・TF問題:画面で見せている。
・デジタル教科書の利点
└音声の利用がしやすい
└多様な音読練習が可能:ポーズ読みも可能。
 単語を消しながらも見ることが可能。
└フラッシュカードが使える。
└関連動画が充実している。
・デジタル教科書の欠点
└生徒からの見やすさに改善の余地あり
└アレンジしづらい:パワーポイントはアレンジしやすい。
 パワポとの切替に若干時間がかかるのも難点。
└日本語訳が表示できると活用しやすい。
└教員アカウントの限界(生徒アカウントの可能性)

■授業外(家庭)でのICT活用
・Edmodo:手軽に始められた。
・Edmodoを使い始めたのは家庭学習の促進が最大の理由。
 英語の面白さを知ってほしいことも理由のひとつ。
・Edmodoの使用例
└授業内容に関連したwebサイトや動画の紹介:リンクを貼ることが
 できる。
└配布したプリントの配信
└NTの音声データを配信(全員にCDを買わせている前提)→音読練習
└生徒の作品を紹介:自習ノートで面白い使い方を見つけた場合に,
 スマホで撮影して共有する。
└テスト範囲や課題の連絡
└授業復習動画の配信:授業の復習をするような動画をスマホで
 撮影して配信している(生徒の興味を引くためハイテンションで
 行っている)
 →苦手な子が面白がって見てくれる。ライブ授業よりも食い入るように
  見てくれる。
└英語ブログ:教員が簡単な英語で書いている。プライベートを
 出すことで興味を持ってくれる。
└Quizletとの連携:Edmodoと連携してフラッシュカードを
 作成することができる。ゲームも可能。
└夏休みの課題配信
 →定期的に課題を配信。
例)映画のワンシーンを聞き取ろう/アメリカンジョークを楽しもう/
  4コマ漫画を作ろう/日記を書こう(写真を添付して)
 提出期限を区切って提出させることができる(生徒はWordファイル
 などを提出してくる)
 ・世界番付プレゼン
 :NT2 Read 3 "Bike Sharing in Holland"のPost Reading活動
 →生徒一人ひとりに異なるグラフを配信
 説明→理由を書く→関連情報を書く→自分が思ったことをまとめる
 (パワポ4枚にまとめる)
 →プレゼン
発表の仕方なども評価観点(アイコンタクトも)

・Office onlineで,Edmodo上で作成することができる。
 →(発展)中間テストでも同様の形式での課題を出す。
  生徒にも好評だった。楽しみながら,習慣付けられたかと思う。
・Edmodoの利点
└無制限のストレージ
└多くのファイル形式に対応
└Office onlineが使える
└他のサービスとの連携が可能(Quizletなど)
└ゲーム感覚(gamification):現代の子供たちは慣れている
・Edmodoの欠点
└成績の管理がしにくい:提出や採点はできるがEdmodo上での分析や
 加工がしづらい。
└タブレット,携帯用アプリの機能が限定されている。
└Edmodoを使い始めての変化
1人1人にフィードバックしやすくなった:その都度フィードバックできるようになった。
映像データなども配信できるので発音などを客観的に見つめることが
できる。
  家庭学習のバリエーションが増えた⇒4技能の訓練が可能
  復習させやすくなった(欠席者にとってうれしい)
  生徒とのコミュニケーションが増えた:不登校の生徒も課題を
  提出してくれた。
  直接的な対面のコミュニケーションと異なるので心配していたが,
  コミュニケーションの機会は逆に増えた。

■そのほかの取り組み
・1週間の希望者対象プログラム:帰国後の生徒の様子が変わる。
 積極的になる。
・フィリピンでの英作文添削(年7回行う予定)
・授業の学習内容と関連付ける
・定期テストでの類似の問題を出題
・徐々に自由度を高め,最終的にはその場で与えられたトピックについて
 書けるようにしたい
・アナログな取り組み(学年共通のワークシート,自習ノートなど)。
 よい自習例はEdmodoで紹介。
→活動・課題の可能性が広がる→教員側も楽しんで工夫
→生徒も楽しんで学習できる!

■今後の課題
・デジタルとアナログのバランス(教科書・ノート・プリント使用の
 バランス)
・手軽にいろいろな取り組みができるが単発では力がつかないので,
 継続性が大切。
・Edmodoによって教師の負担は増えているので,やり方を工夫して
 いかなければならない。
・生徒1人1台 PC or タブレット
・他教科(他の教員)との連携:英語科だけではもったいないので,
 他教科にも拡げていきたい。

■まとめ
ICTを使って,効率的,創造的,自発的な学習を促したい。
もっと英語を好きになって欲しい。もっと英語ができるようになって
ほしい。

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東京他2名の講演報告
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『NEW TREASURE』ご利用中の先生方

先日,東京と大阪で開催した『NEW TREASURE』研究会について,
教育 ICT の活用を絡めた授業事例について複数の先生にご講演
いただきました。ここでは各講演の要点をご報告します。

なお,各先生の講演資料(スライドや補足資料など主要なもの)は
教育用 SNS Edmodo※ のグループ「NEW TREASURE Laboratory」内の
フォルダ「161008/1010NT研究会」で閲覧できます。
※ https://www.edmodo.com

同グループへの参加希望がありましたら,
御校のZ会営業担当までお知らせくださいませ。

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■2016年【東京】『NEW TREASURE』研究会
2016年10月8日(土)13:00-18:00
東京国際フォーラム会議室

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【第一部】
『NEW TREASURE と ICT の融合・英語を英語で教える4つのコツ』
十文字中学・高等学校 高瀬 聡伸先生
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状況:
・英語で指導できる部分はなるべく英語で,
 英語ではやりにくい部分は無理せず日本語でやる授業をしている。
・本日(の研究会で)はどんな形の授業ができるか,
 「英語で授業を行なうコツ」を考えていきたい。
・本校はNT授業(習熟度別授業)は週4コマ。1レッスン9コマで進行。
・今年からGrammarで英語のシャワーを浴びせてから,
 文法で固めていく順番に変更した。
・ネイティブの添削やプレゼンを英語演習の時間に取り入れている。
・ICT整備状況:電子黒板は全教室設置。

■英語で英語を教えるコツ1
レッスンサイクル(高瀬先生の講演資料)の中で,
オールイングリッシュ化しやすいセクションを把握する
例)Grammarパートは英語で導入しやすいので,
  オールイングリッシュで行っている。

■英語で英語を教えるコツ2
日本語から英語に置き換えやすいジャンルを把握する
例)Back-channeling:相槌
例)Referential Question:フリークエッションの難しさ

■英語で英語を教えるコツ3
日本語から英語に少しずつ比重を切り替えていく
・様々な表現を使うようにしていく。
・普段から使って,徐々に刷り込んでいる。
・先生側も自然に切り返せる練習が必要。
 生徒の反応によりこちらも反応を変えていかなければならない。
・小学校の先生向けのクラスルームイングリッシュの書籍が
 増えているので,それらに慣れた生徒たちが中学校に入学してくる
 ことも想定している。

■英語で英語を教えるコツ4
教科で共有し共通認識を持つ
普段使用しているクラスルームイングリッシュを書き出してみる
→普段から意識していくことが大切。本校は学校内で共有している。
 クイズミリオネア仕様の画面で実際のオールイングリッシュ授業展開例
→結果に対するほめ言葉もバリエーションを出して,
 英語の型を作っている。

■英語で英語を教える実践例(時期:2015年10月)
・Key Pointsで日本語による文法指導をしっかりしてからGrammarを
 英語中心で進める形態。
・Grammar授業:教科書の流れを汲んだ,リスニング機能もつけた
 教材(TALK ※高瀬先生の講演資料,パワーポイントですべて作成)
 で導入をしていた。
・詳細は高瀬先生のレジュメ4ページ目に記載。
例)False StatementはIt's not A but Bで英語で説明させる。

例)黒板のイラストと,教科書のイラストを比較させ間違い探しをさせる。
  間違ったものがわかったら,英語で言わせることを徹底している。
・ここまではほぼ英語で授業展開をし,最後10分だけ日本語で訳の確認
 をしている。

講演者の実際の授業風景の映像
・冒頭の歌の時間ではYouTubeのカラオケバージョンを使用している。
・フラッシュカード(Excel)を使用している。
・英語指導の中では,文法の未習事項でも,必要であれば授業で
 使うようにしている。(There is構文など)

■英語で英語を教える実践例(時期:2016年10月)
・Grammarで英語のシャワーを浴びせてからKey Pointsに入る授業に
 変更。
・Grammar授業:理解の確認は,中2の2学期からはTALKという
 教材ではなくプリント教材(英問英答のワークシート)にした。
└自分のことを述べさせる問い(RQ)も取り入れている。
 また,自由な発想を促すような問いも取り入れている
 (○+○=(与えられたもの)という発想)。
・評価シート(高瀬先生の講演資料)を自動で作成している。
 保護者面談などで共有している。

■アウトソーシングの活用事例紹介
・オンライン英会話を活用。
→生徒は2年後に実際にオーストラリアに行く。
・ネイティブ添削サービス など。
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【第二部】『授業計画作成と授業展開の最新例』
西武学園文理中学・高等学校 浜田 真先生
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状況:
・本校では,指導法や教材を学校内で完全に共有している
・小6で英語に慣れた生徒が入学してくる
・中心となる先生方で取組みを展開している

■本文導入アニメーション
└関連画像とともに本文を扱っていく。(画像はグーグルの画像検索)
・構造解説など図解も取り入れている
→目的はストーリーリプロダクションによる内容の一発理解。
 生徒はプレゼンで発表するので音読練習にも熱が入る。

■Various Reading(音読練習のバリエーション)
・音読させるにあたり,教材に様々な工夫を施している。
・PowerPointのアニメーション機能の利用で簡単に音読用の画面作成が
 可能。
例)カラオケリーディング(タイピングカラーの機能を使用)
例)英文中に日本語が時々混ざっている
例)アニメーション機能の種類によって文字の消え方を変えられる
例)反転系/リフレクション(鏡)/逆さまリフレクションなど
  →楽しく読んでもらう目的
例)妨害系(読んでいる最中に爆弾マークやスマイルマークが出てくる)
例)ファインドエラーズ(間違いを仕込ませている)
例)カウントダウンしている中で読ませる(十分習熟したあとで
  読ませる)
→生徒に興味を持たせる仕掛けとして取り入れている。
 1つ作ればフォーマットとして利用できるので汎用性が高い。

■確認テスト
・単語はテストで確認。習熟段階にあわせて出題分量は調整。
 採点にもそこまで時間はかからない。100点をとると,
 すごく喜ぶので,モチベーション維持にも役立つ素材。

■Picture KP
・Key Points例文を説明する際,今までは構造の図解を入れていたが,
 面白みに欠けた。
・文に関連したイメージ画像で視覚的にとらえてもらう'Picture KP'を
 実施。
└他にも同様の形をとる表現の関連画像で定着させる。
└実際の場面の中から探し出している。
└最初だけ文字を与えつつ,絵を見ながらKP例文が言えるようにする。

■KPランダムテスト
・Excelシートで複数の関数を用いて作成した自動作成テストを
 利用している。
└出題範囲を指定して簡単にテスト作成を行っている。
└ルーレット形式でランダムに問題が抽出される。
→その場で生徒に答えさせる。活発な活動ができるようになってきた。
・データの扱いに詳しい先生に聞くというのもひとつの手。

■生徒用のレッスンプランの共有
・生徒にレッスン計画を共有し,どのクラスがいつ何をするのかが
 一目瞭然。
・課題の提出日などの周知が徹底できる
・先生一人欠員が出たとしても,他の先生ですぐ対応できるので,
 英語の授業が自習になったことはない。

■定期考査2科目目のおすすめ
・英語A,英語Bの2科目を設定した。
└テストも分かれているので詳細まで問うことができる。
 (リスニング40点配点/200点)
・初見のものも各10点ずつ入れるようにしている。
■設問別正答率シート
・結果が一目瞭然なので指導にすぐ活かせる。
・すべていちから入力するのではなく,間違えたところだけ
 変換していくので,1クラス10分で入力が終わるので手軽に
 活用しやすい。

■Open-endedな問いを扱う
・画像や条件や問いを与えて,自由に説明させる
└生徒の数だけ答えが出てくるので面白い(×でなければすべて
 正解にしている)

■SLZ(StudyLinkZ『NEW TREASURE Digital Textbook』)導入
・使用してみての感想
└CDよりも手軽に音声にアクセスできる
└音読のときのロールプレイ機能により,具体的に指示出しが
 できるようになる
└解説動画を見ることによって,生徒が聞き逃した箇所などの
 フォローができる
└eラーニングがついているので,問題演習に有効。
└CDとあまり値段が変わらないがとても便利なので学校の承諾も
 得やすかった。

■4ヒントゲーム
・年始などの開始の節目の授業で活用するとよい。
・4ヒントゲーム:4つの単語が高速で流れていくので,
 何を表しているか当てるゲーム
・その他の例
└英訳歌詞問題
└芸術家問題(英語や絵から誰か当てる)
└偉人問題(英語や絵から誰か当てる)
└映画問題(英語や絵から何か当てる)

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