出口治明・APU学長「学ばない大人が衰退招く」!!

日経ビジネスは昨年秋からのシリーズ企画「目覚めるニッポン」で、日本がもっと元気になるにはどうすべきかを提言してきました。出口さんは日本の現状をどのように見ていますか。

 データを見れば、とても単純な話です。例えば、世界のGDP(国内総生産)に占める日本のシェアを購買力平価でみたら1991年がピークで9%。今は4%ちょっとですから、半分以下に減っています。スイスのビジネススクール、IMDの国際競争力ランキングでは1位から30位に落ちました。平成元年の89年には、時価総額で世界トップ20社のうち14社を日本企業が占めていましたが、今はゼロ。どう見てもまずいと思いませんか。

日本が置かれている厳しい状況をデータが示していても、危機感を抱かない経営者もいます。

 クールな現状認識ができないことが、日本経済の衰退の原因ですよ。日本の正社員の年間労働時間は平成の30年間、約2000時間でほとんど横ばいです。経済は年1%程度しか成長していません。一方、ドイツやフランスは1300~1400時間で2%くらい成長しています。「まずい」のは誰が見ても明らかです。

 僕は「縦横算数」と言っているのですが、データで現状を認識すべきです。関西学院大学の村田治学長の論文で、労働生産性とその社会の博士号保有者の割合は正比例するというデータがあります。今はアイデア勝負の時代。何も勉強しない人よりも好きなことを徹底的に学んだ博士がたくさんいる社会の方が、アイデアが出やすく生産性も高まるということは感覚的にも分かりますよね。

続き・・・

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