内田樹「文科省が推進する英語教育観は自動翻訳の急速な発展を考慮していない」!!

哲学者の内田樹さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、倫理的視点からアプローチします。

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 英語の民間試験導入が延期されることになった。英語教育の専門家たちがこぞって反対していたこの制度になぜ文部科学省はあれほど固執したのか、わからないことが多すぎる。

 わからないことの一つは文科省が文学作品を熟読したり、誤りのない英文を書くことよりも、英語で円滑に会話できる力の開発にのめり込んでいることである。流暢(りゅうちょう)にビジネストークができて、英文契約書がすらすら読める能力が何よりも優先するという英語教育観は産業界と民間の英語教育業者によって流布されてきた。だが、この人たちは自動翻訳機械の急速な発達についてどうお考えなのであろうか。

続き・・・

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