
このコラムは学習ノート共有アプリ「Clear」運営会社・アルクテラス代表の新井豪一郎氏に、子どもたちが自主的に学び、今後の世界を生き生きと活躍するためにはどのような能力を身に付けるべきかを聞くシリーズ。
最終回の今回は、重視されつつある「アウトプット力」を子どもたちが身に付けるうえで、どのような勉強法が適しているかについて語っていただいた。
大学入学共通テストに向け、求められる学力が大きく変わる
いよいよ2021年に、センター試験の後継となる新テスト「大学入学共通テスト」が導入され、運用開始となる。
この新テストではこれまで重視されていた「知識・技能」に代わり、「思考力・判断力・表現力」が重視されると言われている。このテストの導入に伴い中学・高校の入学試験においても、自分の考えをまとめて表現・記述する「アウトプット力」を問うような問題が増えると考えられている。
ここでいう「アウトプット力」とは、「学んだことや知識に基づいた自分の考えを他者に論理的に伝える力と定義している」と新井氏は言う。
「多くの学習塾では、『大学入学共通テスト』に向けて、『思考力・判断力・表現力』を高める指導に力を入れ始めています。学習塾で指導を受けるのも一案ですが、塾に通わなくても身近な学習方法で『思考力・判断力・表現力』といった『アウトプット力』を向上させることは、実は可能なのです」(新井氏)。