なぜIMGアカデミーではトップ選手が育つのか。日本にないものとは何か|米国スポーツ見聞録 vol.10!!

錦織圭も在籍していた最高峰のスポーツ教育機関「IMGアカデミー」。そのアジアトップを務める田丸尚稔氏が、アメリカで実際に見た、聞いたスポーツの現場から、日本の未来を変えるヒントを考える。第10回は、いかに「環境」が人を育てるか。

IMGアカデミーには何があるのか。

マリア・シャラポワや錦織圭を育てたIMGアカデミーに、特別なメソッドはあるのか? これまで何度となく受けた質問である。特に日本からやってきたコーチやトレーナーなどスポーツのエキスパートたちと会った際に、何か魔法のような最先端のトレーニングがあって、それを行うと途端に世界で戦える選手になれるような、期待のようなものを少なからず感じることがままある。

確かにメソッドはある。例えば、テニス。アカデミーの創設者、ニック・ボロテリーが提唱する「ボロテリー・メソッド」というものがあり、テニスコートを5分割して、適切な動きやショットの考え方を示すものなのだが、しかし、それは基礎的なアイデアであって、トレーニングをすれば明日からアンドレ・アガシになれるわけではない。

さらに言えば、スポーツのトレーニングは日進月歩で“これがベスト”というものは常に存在しないし、アメリカが最先端かといえばそうとも限らない。これまで、日本国内にいながらにして幅広い知見を持った多くのコーチやトレーナーに会ってきたし、細かに作られたドリルや選手のケア方法など世界でも類を見ない素晴らしさに感嘆することだってあった。

続き・・・

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