試験後9割を忘れてしまうような学習内容の獲得度合いだけを「学力」とは呼べない!

試験後9割を忘れてしまうような学習内容の獲得度合いだけを「学力」とは呼べない!

■「学力」は日本語独自の言葉
 学力という言葉は、実は日本語独自の言葉です。あえて英語にするなら、academic achievement。ただ、academic achievementがどちらかと言うと学業における(測定可能な)「到達度」を意味するのに対して、日本語の「学力」にはさまざまな意味が含まれています。学び取った知識だけでなく、思考力や創造力も学力であるとか、「関心・意欲・態度」も学力の一つであるとか、これまでさまざまな議論が繰り広げられてきました。

■「態度」も学力に含まれる?
 ただ、近年では(2007 年の学校教育法改正以来)「学力の三要素」ということが言われるようになり、今では一応これをもって「学力」の定義とすることにしています。(1)基礎的な知識・技能、(2)思考力・判断力・表現力等の能力、(3)主体的に学習に取り組む態度、の三つの要素です。

 でも、これについても教育学者の間で異論がないわけではありません。特に、もし学力がテストされ、さらには入試で順位をつけるための道具にされるのだとするなら、(3)の「態度」まで「学力」に含めていいものかどうか、慎重に検討する必要があります。「主体的に学習に取り組む態度」などと言いますが、学校の勉強が、結局のところ有無を言わさず「やらせる」ものであり続けるなら、ここで言われる「主体性」など、せいぜい学校や教師にとって都合のいい「主体性」--要するに従順さ--であるにすぎないでしょう。   続き・・・


 

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