MANABI MIRAI MEETING 2017 【基調講演】鈴木 寛 氏 文科省が考える21世紀を生き抜く人を育む教育改革とは? ~文科省が主導する教育改革の本質的目的・ゴール!!

MANABI MIRAI MEETING 2017 【基調講演】鈴木 寛 氏 文科省が考える21世紀を生き抜く人を育む教育改革とは? ~文科省が主導する教育改革の本質的目的・ゴール

AIが多くの仕事を代替するこれからの時代を生きる子どもたちにとって、本当に必要な教育とは何か。現在、文部科学大臣補佐官として、2020年に向けた大規模な教育改革を進めていらっしゃる、東京大学教授・慶應義塾大学教授の鈴木寛氏、通称すずかんさんにご講演いただきました。すずかんさんのおっしゃるキーワードは「板挟み」「想定外」。一体どのような力なのでしょうか。

2015年、日本の15歳の学力はトップに返り咲いている

  皆さん、改めましてこんにちは。ご紹介いただきました鈴木でございます。今日はお招きいただきまして、そして、教育の現場の最先端で頑張っておられる皆さま方に、直接、今いろいろなところで話題になっている高大接続改革について、その真意と背景をお話しさせていただける機会をいただきまして、ありがとうございます。

 今日お見えの方は大体皆さんご存じかと思いますが、2020年から学年進行で、小中高の学習指導要領が変わります。大学入試センター試験というのは1979年に共通一次試験という形で始まりましたので、約40年ぶりの大改革ということになります。私は、8月に選ばれた林芳正新大臣のもとで4度目の文部科学大臣補佐官に就任いたしまして、この改革の取りまとめをさせていただいております。

 今日は時間の関係上、高校・大学のお話に絞ってお話をしたいと思いますけれども、ざっと日本の現状について確認をしておきたいと思います。

   今、私はOECDの教育スキル局、シュライヒャー局長のもとで、OECDの教育スキル局のアドバイザーもさせていただいていますが、15歳の学力、いわゆるPISA調査ということですが、ここにいらっしゃる方はもうご説明するまでもありませんけれども、2000年代はPISAショック、あるいは学力低下問題ということで、日本中が大騒ぎになったわけです。  続き・・・