経済有識者座談会 「減少社会」どう伸ばす!!

経済有識者座談会 「減少社会」どう伸ばす

戦後2番目の長さの好況、四半世紀ぶりの株高、43年ぶりの高さの有効求人倍率--。威勢のいい言葉が、日本経済の解説にとびかっています。その一方で、人口減少に直面し、将来不安や地方衰退への懸念も強まっています。「縮みゆく日本」をどう伸ばし、若い世代に引き継いでいけばいいのか。金丸恭文さん、冨山和彦さん、御手洗瑞子さんに語ってもらいました。【司会は東京本社経済部長・塚田健太】

 

取れていない「果実」

--有効求人倍率が43年ぶりの高水準となり、好景気と言われる環境が続いています。一方で人口減少が続く中、「縮む日本」への懸念も強まっています。

 冨山 転換すべきことがされないできた。裏返して言うと、良くなる余地がいっぱいある。手の届く低いところにぶら下がっている果物、英語で言う「ロー・ハンギング・フルーツ」にあふれている。ただ、これまでは人余りの社会だったので、改革すると失業者が増える恐れがあった。

 日本の労働生産性はだいたい米国の3分の2。日本は人口こそ減るが、生産性を倍にするだけで国内総生産(GDP)は倍の1000兆円になる。猛烈な人手不足になっているので、逆に改革して生産性を上げられる環境になった。人手不足社会になったのはいいことではないか。    続き・・・