◉国際バカロレアの日本語教育

国際バカロレア(以下、IB)とは、国際バカロレア機構が提供する国際的教育プログラムのことです。生徒の年齢や目的に応じて4つの教育プログラムを提供しています。このうち高校相当のディプロマ・プログラム(DP)は、2年間のカリキュラムを履修し、国際バカロレア機構が実施する世界統一試験で所定の成績を収めると、国際的に通用する大学入学資格(IB資格)が取得できます。このIB資格とその成績は、海外の大学入試等で広く活用されています。文部科学省が2018年までにIB認定校を200校に増やすという目標を掲げ、注目を集めているプログラムです。

生徒はIBDPの教科群から学習科目を6つ選択し、それぞれの科目をスタンダードレベル(SL)とハイヤーレベル(HL)のどちらのレベルで履修するかを決めます。SLは150時間、HLは240時間の授業時間を確保することが求められています。

IBにおける第二言語としての日本語はJapanese Bと呼ばれており、第一言語として学習するJapanese Aと区別されています。Japanese Bでは日本語の言語習得とともに日本語を通じて日本や日本文化についても深く学び、「日本」についての理解を深めていきます。2年間のプログラムの中で日本に関する約10のトピックを学び、4技能をバランスよく伸ばしていきます。IBDP Japanese Bの成績を決定する材料としての試験は大きく分けて5つあり、それぞれは以下の表のような内容となっています。

 

IBDP Japanse B 試験科目(SL)

External Assessment

70%

Paper 1  300字程度の文章が4題与えられ、その文章に関する質問に答える問題。 25%
Paper 2 5つの課題文から1つを選び、それについて500~800字で記述する問題。 25%
Written Assignment トピックを自分で決め、それに必要な資料を探し、資料をもとに目的にあった文章を書く問題(例:学校での節電) 20%
Internal Assessment

30%

Individual Oral キャプションがついた写真について、自作メモをもとに3~4分間話す。その後、教師からの質問に対して答える。(6~7分) 20%
Interactive Oral 教室活動における、生徒間、生徒と教師の間での会話を採点する。3回の活動を採点し一番高得点のものを国際バカロレア機構に送る。 10%