小学校外国語(英語)の教科化で 学校、社会に求められること!!
相互に関連する育成すべき三つの資質、能力

外国語(英語)が小学校高学年で教科化されるにあたって最も注意すべきことの一つは、新学習指導要領で育成すべき資質、能力である「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」および「学びに向かう力、人間性等」は別個に育成されるものではなく、それぞれがコイルのように密接に絡み合いながら伸びていくものだ、ということです。

この視点が欠落すると、語彙や文法等の個別の知識がどれだけ身に付いたかに主眼が置かれ、その教え込みに注力してしまいがちになります。しかし、外国語学習の特に初期段階において重要なのは、児童が教材などを通して自分とは異なる言語や考え、文化的背景を持つ人たちと出会って視野を広げるとともに、自分のことも外国語で発信して理解してもらいたいという気持ちが高まることです。このことが、外国語学習のモチベーションへとつながっていきます。

学習到達目標を達成するための教科書の活用

教科化されると、主たる教材は教科書になります。日本では、外国語に限らず他の教科においても、教科書を隅から隅までこなそうとする傾向が強すぎるように思います。

しかし、教科書はあくまで教材であり、それは目標を達成するために活用するものです。「英語を用いて何ができるようになるか」という点から学習到達目標を設定し、どのように教材を使えば効果的に当該目標を達成できるかを考えることになります。

したがって、どの単元でも同じような指導を行うのではなく、例えば、「聞くこと」「読むこと」「話すこと[やり取り]」「話すこと[発表]」「書くこと」の五つの領域の中で特定の領域にフォーカスし、結果として教科書中の言語活動の指導に軽重を付けることもあり得ます。

学習指導要領に基づいて領域ごとに学習到達目標を明確に設定し、どの言語活動をより掘り下げていくか、目標の達成度合いを測るための評価時期、方法をどうするかなどについて検討し、その結果を年間指導計画に具体的に反映させていくことが重要です。

できるだけ多くの英語に触れ、できるだけ頻繁に英語を使う

日本人は10年間英語を勉強しても使えるようにはならないと言われることがありますが、学校での英語の授業時間を考えると、中、高、大をトータルしても1500時間をかなり下回ります。これに小学校での授業を足しても、一般的な日本人が英語をある程度使えるようになるための十分な時間は確保できません。

そこで、学習者の状況に合わせた適切なレベルの英語に適切な方法で多量に触れると共に、実際に英語を使用する機会をどれだけ増やせるかが大きなポイントになります。学校での学習時間は限られているため、日本人の英語力を引き上げていくためには社会総がかりで取り組む必要があります。

学校では英語や英語を取り巻く世界に対するモチベーションを引き上げると共に学び方が分かるようにし、それをベースに学校外でも自律した学習者となることが理想的です。

一例として、現在多くの子供たちが公文式英語に取り組んでいますが、「聞く→(音読を含めて)読む→書く」学習方法を基本として、年齢や学年に関係なく一人一人の力に合わせて無理なくステップアップしていくことができる教材が提供されています。

音、イラスト、文字を結び付けて学習できるなど学校で展開されている英語教育とも親和性が高く、今後このような学習が一層広がっていくことが期待されます。

続き・・・

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