元アスキー社長・西和彦氏、夢は「オタク」の大学づくり!!

西さんは、黎明(れいめい)期のパソコンに目をつけて1977年にアスキー出版というコンピューター雑誌の出版会社を創業しました。翌年には米マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツ氏と手を組み、79年にはマイクロソフト本社の副社長に就任しています。当時はまだ20代前半。ITベンチャーの先駆け的存在でした。

 その後はマイクロソフトもアスキーも追われ、大学を転々として今は東京大学でIoT(モノのインターネット)の研究をしています。波瀾(はらん)万丈ですね。

 ジェットコースターのような人生です。60歳を過ぎ何のために生きてきたかと振り返ってみると、マイクロソフトでもアスキーでも大学のような会社をつくりたかったんだなと思います。

 僕は早稲田大学理工学部で勉強したのですが、一生懸命リポートを書いても評価されず、悔しかった記憶があります。何十年も続く書き方の決まりごとがあり、過去のリポートをまねて書いた人がA+評価をもらう。僕みたいに独自に考える人はB-しかもらえない。今で言う「アカハラ」みたいなもので楽しくないし、クリエーティブなものを教えてもらう雰囲気じゃなかった。

 米国のマイクロソフトは違いました。開発スタイルが自由で、クリエーティブだった。僕が憧れていた本来の大学が持っているはずの自由がありました。それで、いいなと思ったわけです。だから65歳で東大を定年になったら、「会社のような大学」をつくりたいと構想を膨らませています。

続き・・・

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