教科書半ページに8時間!? 東京学芸大付属国際の思考を深める探求型学習とは!!

予習前提にディスカッション

テーブルを囲む教員と数人の生徒たち。パソコンの画面には英BBCのネットニュースが映し出され、人種差別について英語で意見を述べ合う。IB認定校の東京学芸大学付属国際中等教育学校(東京都練馬区)で行われているディプロマプログラム(DP)の英語の授業だ。6年間の中高一貫教育を行う同校では、1~4年生全員がIBの中等教育課程(MYP)を履修後、毎年15人程度が2年間のDPに、それ以外は日本の高校の卒業資格のみの一般プログラムに進む

小松万姫(まき)教諭は言う。「一人でできる学習は自宅でやってきてもらい、学校ではディスカッションを中心に進めています。お互いに切磋琢磨(せっさたくま)できる友達が、せっかく目の前にいるのですから」。5年生の東野玲央(たまお)さんは「実践的な内容が多い。先生も留学を体験しているので、日常的に使う表現を教えてもらえるのがいいですね」と話す。

同校の廊下にはIBが目指す「10の学習者像」がイラスト付きで掲示されている。その一つが「探究する人」。興味を持ったことを自ら調べ、仲間と共有して深めていく探究型学習は、IB教育の特徴だ。DP5年生の大和田怜那さんは、好きな授業に歴史を挙げる。「重点的に調べる学習が面白い。教科書には半ページしか載っていない『戦間期のドイツ』に8時間かけたこともありました」

DPの授業はかつて、英語、スペイン語、フランス語しか使えなかったが、現在は日本語の使用が認められ、同校では英語、数学、美術は英語で、それ以外は日本語で教えている。DP以外でも3年生からは、理科、数学、社会・地理歴史・公民、美術を英語で教える「イマージョン授業・科目」を実施。探究に重点を置く点はDPと同じだ。

1年生の化学では、硬貨の材質を調べる実験を行っていた。傷つけたり溶かしたりできないという条件のもとで、グループごとに実験方法を考えてリポートにまとめる。顕微鏡を持ち出すグループもあれば、パソコンの検索サイトで何やら調べるグループも。

続き・・・

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