同じ年齢が同じ内容を一斉に 実は歴史が浅い、学校のこの光景!!

同じ年齢の子どもが教室に集まり、教師が一斉に教える。こんな「学校の当たり前」が出現したのは、産業革命が進んだ19世紀のことだ。中世までの西欧の学校では、年齢がまちまちの子が一つの部屋で習熟度に応じて学んでいた。江戸時代の日本の「寺子屋」や「私塾」でも違う年齢同士が、自由な時間に出入りしていた。

産業革命が進むと、工場で効率よく働かせるために「読み書き・計算」のできる労働者階級の子を迅速・大量に育てる必要が出てきた。そこで英国で考え出されたのが、マニュアル化された教授法を優秀な生徒に教え込み、その生徒(モニター)が教師に代わって他の生徒を教える手法。それが発展し、あらかじめ年齢別に決めた内容を一斉に教える「学級」ができた。明治5(1872)年の太政官布告で「学制」(教育制度)を導入した日本でも、次第に広がっていく。

ギャラリー方式の授業(ハミルトン『学校教育の理論に向けて』より)。柳の著書「〈学級〉の歴史学」によれば19世紀、モニター方式にかわる形で導入され、「一斉授業」の最初の試みになったという

「『学級』とは、無理な旅行を強制され、赤の他人と顔をつき合わせる生活を数年間継続するという、大人にも耐えられない生活を子どもに求めている」。昨年亡くなった教育社会学者の柳治男は、不登校やいじめなど学校で起きている問題を「学級制というパッケージから生まれた病理」と分析して、教育界に衝撃を与えた。

続き・・・

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