2019年度入学の高校1年生から「探究」という名の科目に取り組むことになるのをご存知だろうか? 学習指導要領の改訂によって、これまで「総合的な学習の時間」として実施されてきた科目が「総合的な探究の時間」に変更される。「学習」が「探究」に置き換わるだけで「どちらでも変わらないのでは?」と思う人もいそうだが、わざわざこうする意味は何なのだろうか。まずは経緯を振り返ってみる。

「総合的な学習の時間」が探究重視になったワケ

そもそも「総合的な学習の時間」という名称が登場したのは今から20年ほど前のことだ。1998年の教育課程審議会でその創設が提言された。新設の目的としては次の2点が挙げられている。

  • 各学校が創意工夫を生かした特色ある教育活動を行えるような時間を確保するため
  • 社会の変化に対応できる資質や能力を育成するため、教科を超えた横断的・総合的な学習を推進するため

つまり、「総合的な学習の時間」は、既存の枠組みにとらわれない自由度の高い時間で、教科学習で身につける力と実社会で求められる力との橋渡しをする役割を担う時間とも言える。これを受けて、2000年以降、小中高のそれぞれで段階的に取り入れられるようになっていった。

その後、2009年の学習指導要領の改訂では、その目標は次のように記述された。

続き・・・

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