未来の学生を育む高校の改革!!

編集長・小林浩が語る 特集の見どころ

高校で進む教育改革、受け入れる側の大学の準備はできているか

  高校・大学・入学者選抜を一体的に変えようとする高大接続改革が進んできている。2021年度入学者に向けた、大学入試改革ばかりに注目が集まっているが、本質的には大きな教育改革である。その中の肝が高校の改革である。
 高大接続改革における高校教育改革の大きな方向性は、以下のようになっている。

  • 教育内容の見直し
    学習指導要領の改訂、新しい時代に必要となる資質 能力の育成の視点による教科・科目の見直し
  • 学習・指導方法の改善と教員の指導力向上
    探究型学習、主体的・対話的・深い学びへの対応等。教員の養成・採用・研修の見直し
  • 多面的な評価の推進
    「学力の3要素」を育成するための学習評価の在り方の見直し、指導要録・調査書の改善、多様な測定ツールとしての「高校生のための学びの基礎診断」の導入

 一方、大学の方々とお話をすると、本当に高校の教育は変わるのかといった声も聞こえてくる。現在、高校への進学率は約97%。ほぼ、義務教育に近い状況である。高校の数は、大学の約6倍の約4900校あり、一言で高校を語るには難しく、非常に多様な状況となっている。恐らく全体に浸透するにはまだまだ時間はかかるであろう。リクルート進学総研では、隔年実施の「高校の進路指導・キャリア教育に関する調査」でアクティブ・ラーニング型授業の実施状況を調べている。すると、2014 年には47.1%だったが、2016年92.9%にまで広がっていることが分かった。しかも、2014年には主に意欲のある先生が個人で取り組んでいる状況であったが、学校全体での取り組みも2014年20.7%から2016年には41.7%まで広がってきている。まさに、高校教育改革は考え方の浸透から、実践のフェーズに移ってきていると言ってよいのでないだろうか。  続き・・・