第1回 部活動の役割を考える 子どもたちに適切な活動の機会を提供するために その3!!

第1回 部活動の役割を考える

子どもたちに適切な活動の機会を提供するために その3

その3 先生にとっての部活動

■世界一忙しい日本の教員

 今、教員の多忙化が社会的な問題になっている。中学校や高校の教員については、長時間勤務や休日出勤が常態化する一因として、部活動の指導が挙げられている。今回(その3)は、教員が部活動に対してどれくらい負担を感じているのか、また、教員自身は部活動の扱いをどうすべきだと考えているか、そうした教員の声を確認していこう。部活動は教育課程外とはいえ、そのほとんどは教員が顧問を務め、指導を行っている。子どもとともにもう一方の主要な当事者である教員側の意識・実態をとらえておく必要がある。

 最初に、教員の勤務について日本の特徴を明らかにするために、TALIS(OECD「国際教員指導環境調査」)の結果を見てみよう。この調査は、OECD加盟34の国と地域を対象に行われている。下の表からは、諸外国に比べて日本の教員の「仕事の時間」が長いこと、とくに「学校運営業務への参画」「一般事務業務」などの事務的な仕事や「課外活動の指導」が長いことがわかる。「課外活動の指導」(その多くは部活動と推察される)は、「指導(授業)」「学校内外で個人で行う授業の計画や準備」といった学習指導のための時間に次いで長く、総時間の14.3%を占める。

 
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 こうした教員の忙しさは、文部科学省が実施する「教員勤務実態調査」でももうかがえる。2016年実施の調査では「部活動・クラブ活動」にあてる時間の平均は、平日41分、休日2時間10分。週に換算すると「7.75時間」となり、TALISの結果と一致する。この数値は、2006年調査と比べて平日で7分、休日で1時間4分も増加しており、10年間で部活指導の負荷が高まった。このように、経年で見たときに部活動が増えているという点も、押さえておかなければならない。  続き・・・