【電子版】論説室から/大学のブランド構築とは、法政大の事例から!!

【電子版】論説室から/大学のブランド構築とは、法政大の事例から

大学の個性や魅力を社会にアピールするブランド構築が注目されている。少子高齢化で大学間競争が激しくなる中、受験生やその親、さらに採用や産学連携の相手となる企業などに対して、より積極的に発信をしようとの考えが強まっているためだ。同時にこの「ブランディング」活動を通じた教職員の意識改革もある。多様な利害関係者(ステークホルダー)とのコミュニケーションや、円滑な大学改革を進める上での後押しにもなろう。法政大学の事例からこれを考えてみたい。

企業活動におけるブランドとは、消費者に伝える特定の優れた商品やサービスに対するイメージ概念というのが元々の意味だが、企業自体が対象となることも多い。大学の場合はこの後者、つまり「他大学とは違う個性的で魅力あるその大学の要素の総体」になる。そしてブランディングは、このブランドを確立して学内外に発信する活動といえる。近年、受験生増が著しいいくつかの私立大学では、ブランディングや広報・宣伝活動の成功が背景にあることが多い。 

法政大学では2014年度に就任した田中優子総長のリーダーシップで、大学憲章「自由を生き抜く実践知」の策定に動いたことが、ブランディング強化の流れを作る転機となった。大学憲章というと響きは堅いが、これは同大が果たす“社会への約束”としての標語だ。意味するのは次のようなものだ。  続き・・・